スクールカウンセラー

スクールカウンセラーとは?

仕事は多岐にわたる

文科省によって、1995年(平成7年)に、全国154の小中高等学校への配置からスタートしたスクールカウンセラーですが、現在では、大学にも相談室職員として配置されています。

 

小中学校への配置が始まった背景には、いじめによる子どもの自殺を筆頭に、不登校の児童・生徒たちの著しい増加・薬物乱用・虐待などが社会問題化したことが契機となりました。

 

職務内容は、子どもたちをはじめ、保護者や教職員に対する相談やアドバイス、教職員への研修、学校で開かれる会議への参加や道徳の授業への参加があります。

 

また、事件・事故・災害の被害を受けた子どもたちの心のケアも行うなど、活動は多岐にわたっています。

 

文科省の調べによると、スクールカウンセラーが派遣されている学校では、暴力行為や、不登校、いじめの発生状況が、派遣のない学校を下回るという統計や、授業中に問題行動を起こしがちだった子どもが落ち着きを取り戻すといった好例も少なくありません。

 

子どもたちにとって、スクールカウンセラーとは、学校の成績に関係なく、また利害関係もなく、安心して相談できる大人。

 

“第三者性”“外部性”を保つ心の専門家としても、スクールカウンセラーの存在は高く評価されています。

 

資格の取得は?

現在、スクールカウンセラーという資格はありません。臨床心理士や精神科医が、パート待遇の非常勤職員として各学校を回っている状況です。

 

例えば、4校を担当している場合、週に4日、1校ずつ数時間滞在して業務をこなす、などがあります。

 

各都道府県のハローワークでは、スクールカウンセラーの求人に際し、必要な免許・資格として、「児童生徒の臨床心理学に関して高度な知識および経験を有し」を条件としていますが、職務の多彩さ、重要度の強さと反比例して、スクールカウンセラーの現状はパート待遇と言う矛盾が目立ちます。

 

子どもの心を救う専門職としての明確な位置づけとともに、量の拡大が求められているスクールカウンセラーの今後が注目されます。