公認心理師

心理カウンセラーの国家資格「公認心理師」とは?

心理系では初の国家資格

2014年の第189回国会において、「公認心理師法」が国家資格として可決成立し、諸外国に遅れて、日本で初めての心理カウンセラー「公認心理師」が創設されることになりました。

 

公認心理師の活動の範囲は、公認心理師法によると、現在、最もよく知られている心理系の資格「臨床心理士」と同じく、教育、医療・保健、福祉、司法・矯正、労働・産業、学術・研究など、幅広いものとなっています。

 

臨床心理士との比較を交えて、資格取得までの流れと、必要とされる学歴を見てみましょう。

 

臨床心理士は、大学院の臨床心理系の修士号が必要とされています。資格の取得までに、大学入学から6年以上が必要となります。

 

一方、公認心理師は、大学の公認心理師養成学部で所定の科目を修了後、実務経験を積むか、養成大学院でさらに公認心理師となるための科目を修めます。

 

現行法との移行措置がありますが、数年先に大学(院)進学を控え、国家資格である公認心理師の資格取得を考えている人は、「公認心理師になるために必要な科目として文部科学省令・厚生労働省令で定める」(公認心理師法)科目への注意が必要です。

 

資格取得後5年ごとの更新が義務づけられている臨床心理士との比較では、公認心理師は、資格取得後の更新の必要はありません。

 

報酬については、臨床心理士の年収が平均300万円であるのに対し、公認心理師については、現段階では未定となっています。

 

医師の指示を受ける

臨床心理士との大きな相違点では、臨床心理士の管轄省庁が文科省だったのに対し、公認心理師は、文科省と厚労省の共管となる点です。

 

注目されるのは、医師との関係性です。

 

臨床心理士は、医師との連携や協力こそ行いますが、医師の指示や指導を受けることのない独立した存在です。

 

一方、公認心理師は、医師からの指示を受けるかたちとなり、これを問題視した学者や研究者による実務者協議によって、現在、論議が続けられています。